隣家にも優しい草刈り


- 愛知県豊川市
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現場の状況
今回の現場は、周囲を住宅に囲まれた空き家のお庭でした。
長年放置されていたため、つる性の雑草が植栽や建物にまで絡みつき、敷地全体が植物で覆われている状態。
さらにこの地域は風が強く、除草剤を使用する際に「ドリフト(薬剤の飛散)」のリスクが高い環境でした。

安全と配慮を最優先
そのため今回は、液状の除草剤を使用して雑草を事前に枯らすことができませんでした。
空き家のお庭には様々な物が雑草の下に隠れています。事前に除草剤を散布できればある程度地面も見えるので、草刈機などの機械除草もできますが今回はそれもできません。ですので、今回はすべて手作業で雑草を根元から丁寧に取り除く方法を選びました。
建物や周辺環境に配慮しながらの作業には時間がかかりますが、「安全で確実な仕上がり」を第一に考えています。実際に作業を進めると除草前は確認できなかった灯篭やイス、鎌などが出てきました。空き家の除草は慎重に行わないと怪我や家を壊してしまうので注意が必要です。

植栽を伐採する前に簡易的なお祓いを実施
この現場は、長年手入れがされていなかった空き家のお庭でした。アジサイや低木など、所狭しと多くの植栽が並び、「以前の持ち主は本当に植物を愛していたのだな」と感じられる温かみのある空間でした。
そこで今回は伐採前に、簡易的ではありますがお祓いを実施させていただきました。

最後の仕上げ:粉状の除草剤で再発防止
すべての草を除去した後、粉状の土壌処理型除草剤をまんべんなく散布。液体のように風に乗って飛ぶ心配がなく、今後の雑草発生をしっかりと抑えることができます。

隣家『にも』優しいという考え方
私たちの仕事は、「お客様の庭をきれいにする」だけではありません。その作業がご近所にも安心であることを大切にしています。
風の影響、音、薬剤の飛散——そうした「見えない部分」への配慮こそが、地域全体が気持ちよく過ごせる庭づくりにつながると考えています。
「お客様にも優しく、隣家にも優しい。」
これには、人と人とのつながりを大切にする想いが込められています。